ゼロを知ってヒャクを学ぶ

コストとパフォーマンスの最大公約数を探る備忘録

20数年アトピー性皮膚炎と接し自分が感じた改善点など適当に

若年層の約1割がアトピー性皮膚炎に悩まされているといいます。症状の度合いや重症化するファクターなどは本当に人それぞれですが、明確な治療法も無く一度落ち着いたと思えばまた発症し重症化するといった中々精神に堪えるサイクルを繰り返してきやがるのが特徴であり非常に厄介なアレルギーです。

筆者もそこまで重症な方では有りませんでしたが、子供の頃から成人してからもずっとアトピーに悩まされていました。一番酷い時は小学生低学年の頃に耳の裏から首にかけてジクジクとした皮膚状態になり、首を捻るだけで皮膚が裂ける痛みが感じ不愉快だったのを覚えています。また、耳たぶと顔がくっついてる箇所が熟して切れてしまい一時期耳たぶがプランプランの状態で子供心に非常に恐怖でした。肘の関節の内側なんてのはもう毎度の事で半袖を着るのが嫌でしたね。でも私はまだ全然マシな方だと思います。私よりはるかに酷い状態で苦しんでる方も病院等で見てきました。

 

私は今現在、成人した事、また今までの自分の経験から日々気をつける点を抑えている事で、一目見てアトピー性皮膚炎の症状だと分からない程の皮膚状態を維持しています。勿論完治した訳では無いのでケアを疎かにすればまた酷くなるであろう事も経験から分かっていますが、なるべく早く沈静化させる術も己の中で確立してあります。

なので今現在ご本人やお子さんが症状が酷く苦労している方に対して何か出来る事は無いかと思い、私が体験した中でこれは良かったぞという物や逆にこれは症状が悪化した要因だったなという物を書き連ねていこうとおもいます。

 

あくまで私自身の例であり、症状も人それぞれですので主観的な物になりますが同じ問題を抱えている誰かの参考程度にでもなればと思います。

 

まず悪かったもの

非常に当たり前ですがやはり患部を引っ掻く事です。これはアトピーが改善されていくサイクルの中で最初の状態からずっと抜け出せずに悪い状態が延々続くという最悪の結果しか招きません。

でも正直子供の頃ってそんな事は全然考えて無いんですよね。実はこれが一番問題なんです。痒いから掻いちゃう、どうせいつも痒いんだからしようがないとしか思っていない。まずはそこから改善する段階があるっていうのを知らなきゃいけないんですがこれが中々根気のいる事です。でも一度症状が軽くなれば自分からアトピーに向き合うという姿勢が生まれてきます。特にお子さんには症状が軽くなった状態というのを意識させる事で自ずと改善策を探す様になったり普段の生活で気をつけようとする意識が芽生えてきます。やはり自分の身体は自分が一番知っている訳で、結局は自己意識というのがとても重要なのだと私は思います。長く付き合って行かなければならない物ですからね、その事に早く気づく事が一番大事だと今の私ならそう思います。

次に温泉

子供の頃に同じアトピーを抱える同級生と巷で有名な皮膚に効く温泉に通っていた時期が有りましたが、お互い効果は殆ど有りませんでした。皮膚がビリビリする様な特殊な泉質でしたね。また草津温泉や長野の酸性の強い温泉は入浴後の皮膚が酷く乾燥するので療養には適さないかと思います。私はアルバイトで草津と長野に2ヶ月ずつ程滞在した経験が有りますが、成人に近くその頃の落ち着いていた皮膚状態から一気にやられました…。場所がどうこうや草津温泉が悪いといった話ではなく、刺激のある酸性の温泉は皮膚の弱い人には逆に毒になる事の方が多いと言う事ですね。安易に有名度や噂に流されてはいけません。当たり前ですが温泉宿の主人は皆うちの泉質はいいよーと言います。裏切られた数の方が圧倒的に私は多いです。

 

逆に良かった事

 

ある程度治っている状態では干渉しないこと

これは皮膚が赤く切れたりジュクジュクになっている状態から一段階改善され、患部が盛り上がり象の様に硬く乾燥した状態の際に効果的でした。この状態では乾燥により痒みが生じ引っ掻いてしまうとまた元通りになってしまう為、保湿クリーム等を使う人が多いかと思います。私もそうでした。入浴後等に必ず保湿クリームを塗り、いつか治るだろうと信じ耐え続けていました。ですがその状態からは一向に改善する兆しが見えずに、ある時に掻きむしってしまいまた元通り。治ってもまた乾燥の状態まででそこからは…というサイクルが続く期間が有りました。

この時に私は思いきって乾燥状態では保湿クリームを一切塗らないという事を試してみました。勿論掻くのは御法度です。そうすると2,3ヶ月程で効果が現れ皮膚状態の改善が常人のレベルにまで至る事に成功しました。ある程度アトピーが改善された状態では、保湿剤等を使用する事で逆に自己再生能力が妨げられ、皮膚の細胞の代謝が行われなかった事が原因だったのだと、この時に理解しました。今現在でも患部に何かを塗ったり、極力濡らしたり洗剤を付けずにする事で非常にいい状態の皮膚を保つ事が出来ています。これは本当に自分の中では革命でしたね。アトピーを気にするという事からも解放され勝手に治ってくれるという事実がとても嬉しく自信が持てた要因になりました。

 

悲観的にならない事

これは意識の問題ですがあまり自分がアトピーであるという事に囚われたりしない方がいいって事です。私も医者からも言われましたが完治する物では有りません、体質なので仕方が無い部分なのです。状態が悪い時もあれば良い時だって有ります。他人に見られる事がコンプレックスの人も多いと思います。対した症状でも無い癖に何を偉そうにと思われるかもしれませんが、必要異常に悲観的になる事は有りません。大体の人は成人に近付くにつれ症状の改善が見られます。イライラしてまた掻いてしまうと酷くなる一方です。しっかり自分の身体と向き合いましょう、同じ経験をしてる人は沢山います。全員があなたの皮膚を見て気持ち悪いなんて思いませんし、応援してくれる人もいます。何より自分の人生ですから、アトピー何かに負けずに頑張って欲しいと思います。

 

他にもアトピーに対して思うところは沢山有りますが、私が特に感じ皆さんに上手に説明出来るのはこの程度かと思います。対した量にならなかったのは申し訳ないです。具体的な事も言えずどこかで聞いた話だったり非常に当たり前の事しか書いて有りませんが、誰かがこの記事を読んで少しでも何かの役に立ってくれればと思います。お読み頂きありがとうございました。